公的機関「日本さい帯血バンクネットワーク」から民間さい帯血バンクを利用する際の注意点が公開されています。さい帯血保存を行う際に、とても参考になりますので、各項目の解説を行いました。是非、民間さい帯血バンクをご利用の際は、ご参考下さい。
日本さい帯血バックネットワークとは?
「日本さい帯血バンクネットワーク」とは、白血病などの重い遺伝病の治療に役立てるための移植医療の効果的な実現を補助することを目的として設立した公的な機関です。日本全国で存在している11の公的さい帯血バンクが移植を目的として保存しているさい帯血の情報を一元的に管理し、さい帯血を希望する患者さんへ効率的に提供できるようなシステムを運営していいます。
警告文の内容を正しく理解!
日本さい帯血バンクネットワークの警告文は、民間さい帯血バンクを利用する際の注意点がまとめられています。さい帯血保存をお考えの方は、各項目の内容をしっかりと理解しましょう!
*下記項目に付随する解説は原文ではなく、当サイトによるものです。原文はこちらのページ(「さい帯血の私的保存に関する警告文」原文)でご覧になれます。
- 凍結保存した細胞を、将来白血病などの治療のための移植に使用するには、十分な細胞数が必要です。

- 保存したさい帯血の再利用には、患者の体重1kgあたり2000万個以上の細胞が必要といわれています。民間さい帯血バンクで保存をする場合は、細胞数を必ず確認をしましょう。また、実際に使用する際の融解段階で細胞数が減ってしまっては、利用ができません。ご利用になるバンクの融解したときの細胞数の見込みについても確認をしましょう。
- 「将来いくらでも細胞を増やせる」というのは、まだ確立された技術ではありません。

- さい帯血に含まれる幹細胞を増やす技術は現段階では臨床という段階で、まだ確立された技術ではありません。日本も含めて世界中で現在研究されているテーマであり、将来的に確立の可能性が高い技術ではります。
- 移植を受けるときは全身の抵抗力が弱っています。

せっかくの移植用の細胞に細菌などが 混ざっていると危険です。 - さい帯血を保存しても、細菌が入ってしまっていては万が一必要な時に使えません。ですので、民間さい帯血バンクを選ぶ上で、とても重要なのが保管体制や保管前の検査方法です。出産は無菌の状態で行われるわけではありませんので、採取時に細菌混入の可能性は0%することは不可能です。保管の前の十分な検査が行われているかを必ず確認しましょう。
- 私的に保存したさい帯血をご本人の移植に使う可能性はほとんどありません。

- さい帯血が必要になるような病気、白血病などの造血器疾患の発生率は10万人に数人の割合といわれています。個人使用でのさい帯血保存を行った際に、一生涯健康でそのまま使用する必要が無いのがもちろん一番良いですが、万が一も考えられます。民間バンクで保存したさい帯血は、ご本にだけではなく、兄弟や親子間でも利用が可能な上に、将来的には再生医療(幹細胞で心筋、血管、中枢神経などを創製)としての応用も可能性があり、利用率は高くなるといわれています。
- 世界的に自己のさい帯血を用いた移植について、確かな臨床的データはありません。

- 現時点で、世界各国で民間さい帯血バンクで保存したさい帯血を、本人又は家族間で使用した移植ケースが100例以上報告されています。10万人に数人の発生率の病気において、これだけさい帯血自己保存の使用ケースが出ています。
- 日本さい帯血バンクネットワークの保存数・登録数は毎月着実にのびています。

- さい帯血移植は、白血球型が完全一致をしていなくても移植が行えるケースもあり、造血細胞移植が必要な時に必要なさい帯血がないという事態は減少しているそうです。個人使用でのさい帯血保存をした場合、そのさい帯血は本人であれば100%適合しますし、兄弟姉妹や親子間でも適合率はかなり高いといわれています。また、現在世界各国で再生医療の研究が盛んに行われており、その際に自己のさい帯血の利用ができる可能性もあります。
